拾ったカワラヒワ

 先日のお昼過ぎ、職場のあるビルの前に小鳥が落ちていました。見ると微かに動いています。「鳥インフルエンザ」のことが一瞬頭をよぎりましたが、迷わず拾い上げてしまいました。まあ、あとでちゃんと手を洗おう。
 野鳥をこんなに身近に見られるなんて、と本来ならばうれしいチャンスのはずなのですが、何しろ初めての体験で、そもそもカワラヒワ?それとも篭脱け?どこか怪我しているのかしら?お医者様に診てもらったほうが良いのかしら、このまま弱ってしまったらどうしよう、と放鳥に至るまでは気が気ではありませんでした。
 ええ、最終的にはその日のうちに無事に放鳥できました。電話で親身に対応してくださった都の鳥獣保護係の方には感謝です。
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 最初、拾い上げた時、私の指をしっかり掴みました。野鳥なのに、、でも弱っているときはそうなのかしら。カワラヒワに見えます。怖がらせないよう鳥がついた手を懐にいれて、まずは落ち着かせるためにと会社の健康管理質へ。適当な空き箱と何かしら栄養剤みたいなもの、と期待してのことですが、後者は残念ながら無し。スタッフの方が空き箱の底にティッシュを敷き、紙コップを切断して水のみ場を、作ってくださいました。それから割り箸を止まり木に、、これは鳥が私の指を懸命にしっかり掴んで離そうとしなかったので、代わりに止まれる所をと。
 指先を鳥に近づけるとくちばしを大きく開けます。指に水をつけてたらしてやると飲みます。ん?ヒトを怖がらない?
 また鳥を箱に移すときに、びっくりして飛んだのですが、その飛び方といったら、ふらふらと情けない飛び方。どこか外から見えない部分を傷めているのかしら。

 箱に入れたまま自分の席で、今度は砂糖水を与えてみます。栄養飲料が良いという話も聞いていたので、後で近くのコンビニに買いに行き少々与えました。
 このまま元気になってくれれば良いけど、素人判断では不安。関係しそうな団体に電話で相談。「カワラヒワなら翼に黄色い斑点があります。」「翼の下ではありません。」「ヒナも同じです。それに今はヒナを育てる時期ではないのでヒナはいません。」「ヒトを怖がらないのなら篭脱けの可能性もあります。」
 さすが専門家。一方こちらは、日ごろバードウォッチングに親しんでいるとはいえ、生きている鳥を拾うなんて初めての経験。確かに翼には黄色い斑点は見えない。でも顔はやっぱりカワラヒワ。よく見ると重なった翼の、重なりの下の翼に黄色が。でつい、「黄色い斑点はありませんが、あ、翼の下に黄色が」なんて言ってしまいました。また羽は幼鳥のものではなかったのですが、指にしがみつくような行動や、えさをねだるようなしぐさから「幼鳥のような」と言ってしまって、上のような返答をいただくことに。
 日ごろからこの私のような頓珍漢な問い合わせに苦労されているんですね。 都の鳥獣保護係の電話番号を教えていただく。

 鳥は相変わらず箱の中であまり動きません。うずくまっている感じでもありませんが、ふたを開けてもそのままです。砂糖水は嘴に近づけると飲みます。
 都の鳥獣保護係に連絡して事情を話すと、篭脱けだと「警察」の管轄になるとのことだったので、まずは野鳥と言う仮定で話を進めることに。それに先ほどのふらふらした飛び方が気になってお医者様に診ていただきたかったので。篭脱けかどうかはそこで相談すればよいと考えました。
 係りの方が職場から近いところで、野鳥を見てくださる病院を探して連絡を取って下さり、病院の場所をFAXでいただくことに。

 連絡を待っている間、鳥のほうも砂糖水やポカリ○を多少飲んで一段落。しばらくすると箱の中で動きが。ふたを少し開けると、なんと出ようとしているではありませんか。ひょっとしたら、、これなら放せるかな。
 ビルを出ると午後3時、冬の日差しは弱く、空気が冷たい。本当にこんな中、放して良いのか。近くの公園を思い定めていましたが、そのとき、ビル前の植え込みの間をカワラヒワの群れが抜けていきました。「えっ」「お前、どうする?」と間近の陽だまりの中でふたを開けると、開いたその瞬間に鳥は近くの立ち木のてっぺんに一直線。先ほどのふらふら飛びとはぜんぜん違います。飛び立つときの小さな力の感触だけが私の手の中に残りました。

 鳥獣保護係の方には顛末を説明し、お礼を言い、病院にはキャンセルの連絡をお願いしました。

 ・・・さて、事が終わるとやっといろいろと落ち着いて考える余裕ができます。一番残念だったのは、写真をちゃんと撮ればよかったかなと。鳥がまだぼんやりしているときに明るいところで特に翼の部分をしっかり撮れば良かった。
 それから意外に思ったのは、カワラヒワ、愛らしい顔をしていました。普段双眼鏡や望遠鏡で覗いているときには鈴のような愛らしい鳴き声と翼を広げたときの美しい黄色が印象的ですが、顔はちょっと怖く見えます。でも間近で見るカワラヒワはくりくりお目目の愛くるしいお顔でした。
 また翼のたたみ方によっては黄色い斑点が目立たない場合もあるようですね。こんな写真がありました。↓
http://birdgraphic.blog72.fc2.com/blog-category-29.html

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〔News〕カラスがシュート練習 日本代表のエンブレム

2006.6.12 
カラスがシュート練習 日本代表のエンブレム asahi.com

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皇帝の行進(コウテイペンギン)

「WATARIDORI」に続く鳥が主人公のフランス映画。「WATARITODI」が映像から人間的要素を極力削っていたのに比べて、「皇帝ペンギン(邦題)」はナレーションや親子ペンギンに声優がつくようです。
 cf.作品基本情報 http://movie.nifty.com/cs/catalog/movie_677/catalog_B00447_1.htm

それはともかく、ペンギン、かわいい。以下、3カ国の予告編の見比べ

フランス版 "La Marche de l'Empereur"
http://empereur.luc-jacquet.com/index.htm
1カット1カットがどれも美しい。
このWebサイトには英語版もあるけれど、フランス語版のほうがコンテンツが多いような気がする。ポスター画像もみることができる。因みにポスターにはWWFとDisneyのロゴが入っている。

日本サイト "皇帝ペンギン"
http://www.gaga.ne.jp/emperor-penguin/
ペンギン家族の感動南極物語、といった感じ。

アメリカサイト  "March of the Penguins"
http://wip.warnerbros.com/marchofthepenguins/
ちょっとユーモラスなオープニングでサービス精神満載の予告編。
サイトのほうもサービス満載で、スクリーンセイバー・壁紙・アイコンと盛りだくさん。因みにこちらはNationalGeographicのロゴ入り。
予告編だけなら、QuickTime用だが
http://www.jurassicpunk.com/movies/marchofthepenguins.shtml
からもダウンロードできる。

ついでにBBCニュースで見つけた映画紹介番組?
Penguins star in 'love saga'
約5分の番組で、主にLuc Jacquet監督の話とアメリカサイトの予告編の一部からなっている。ただ最後の方にヒナたちが大挙して水に飛び込んで泳いでいるシーンがある。コウテイペンギンのヒナって、泳げるんですね、というかヒナの羽毛にも防水機能ありってことですかね。

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鳥の年輪ならぬ「日」輪

先日12/8「鳥類の羽毛に見られる成長帯」に関するセミナーを聴講する機会を得ました。
講演者は、
Thomas C. Grubb, Jr.(オハイオ州立大学教授,東京大学客員教授)
で『野外鳥類学への招待』(樋口広芳・小山幸子訳,思索社,1989)の著者でもあります。

鳥の羽には(それが成長するときに)、日々の栄養状態が(木の年輪のように)帯となって反映され、それを成長帯というのだそうです。
一度鳥を捕まえ、(飛行に影響の少ない)羽を一枚抜く。何番目かの尾羽だという話でした。それから一ヶ月ぐらいあとにもう一度捕まえて、再生した羽の成長帯を調べることで、その間の栄養状態を把握できるというものです。

計測手法や計測結果の標準化の話に続いて、成長帯が生存率や繁殖率にどのように関係あるのかという視点の下、いくつかのケーススタディが紹介されました。雌雄の差、繁殖期と非繁殖期、優位オスとそうでない雄、preditorの存在の有無だとか、だいたいは期待を裏切らない結果を得ていたと思います。
その中で印象に残ったのは、冬の寒さの影響を、他の影響(捕食者の存在など)を排除して調べるため、ムナジロゴジュウカラ(white-breasted nuthatchと聞こえたような気がする)を何羽も捕らえて、一羽ずつ冬の温度と湿度(と多分、明るさも)をコントロールした冷蔵庫に入れて成長帯を調べるというものでした。これだと餌もコントロールできるし。
他の影響を排除するために野鳥を研究の間飼育する、-冷蔵庫群の写真を見ながら-こういう方法もあるのか、とちょっと感動し、びっくりもしました。ちなみにこの種が選ばれたのは、捕まえてもパニックで暴れることが比較的少ないからだそうです。

「海鳥の保護に興味があるのだが、(コロニーなどに)落ちている羽では何か分かりませんか」と、聞いてみました。すると、同じ部位の羽を集めること、個体の大きさも成長帯に影響するので多くの羽を長期間にわたって調べること、それから、(化学的に分析することで)環境汚染も調べられるのではないかとアドバイスいただきました。今日からでも羽を集めることを奨励します、ただし米国では落ちた羽の採集を違法とする州があるので、日本の法律は知らないが気をつけるようにとのことでした。米国ではイヌワシの羽の流通市場があり-ネイティブインディアンが祭事にイヌワシの羽を使うためなど(?)-羽採集の目的でイヌワシを撃ち落す人がいるそうです。それで、たとえ落ちている羽でも拾えば違法となる場合があるとか。

なにはともあれ、鳥に関心がある人が集まって鳥に関する話をしている、こんな状況にいられるなんてなんて幸せなんだろうと思ってしまいました。

とりとめなく長くなりましたが、言いたかったことは
■鳥の羽には日々の栄養状態が刻まれていること
こんどから羽を拾ったら、成長帯を意識しながらじっくり見てみることにします。

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新種の鳥、発見さる

発見されたのは、フィリピン諸島カラヤン島。飛ばないクイナで「カラヤンクイナ」と名づけられました。
1981年に沖縄で発見されたヤンバルクイナに近縁だそうです。

ヤンバルクイナ近縁の新種、フィリピンで発見
http://www.asahi.com/science/update/0819/001.html
写真と山階鳥類研究所のコメントが載っています。

比の離島で新種の鳥 ヤンバルクイナに近似
http://www.nishinippon.co.jp/sokuhounews/20040817/MN2004081701002808.html
この西日本新聞の記事によると「わずか100-200つがいが生息する」程度だそうです。

やはり一番詳しいのは、ニュースソースであるBirdLife International。
Remarkable rail discovered "just in time"
http://www.birdlife.net/news/news/2004/08/calayan_rail.html
ヤンバルクイナのときもずいぶん驚きましたが、さらなる新種発見にびっくり。とはいえ、

Although the rails are occasionally caught in chicken snares, they are not directly hunted. However, work to build a road around the island, and from Poblacion to the centre, has already begun. These roads may encourage the spread of settlements, and people will bring introduced predators — cats, dogs and rats — along with them.

今後の人間活動の拡大に伴い、ヤンバルクイナと同様の危機が待ち受けていることが予想され、喜んでばかりいられないのが実情です。

因みにヤンバルクイナが置かれている状況については、例えば、以下を参照されたし。
ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会

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ヒグラシの羽化

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ヒグラシがなんだかにぎやかだなあと思っていたら、次の日の早朝、乗用車のタイヤで羽化しているヒグラシがいました。@那須

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ムクドリの巣

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ご近所の家の戸袋にムクドリが巣を作りました。
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ムクドリの営巣に初めて気づいたのは2~3年前。4~5年前よりムクドリやオナガ・ヒヨドリが遊んでいた近所の緑地や林が、次々にマンションや駐車場に姿を変えてきました。そして目に見えてカラスが増えてきました。
戸袋を巣にしたムクドリも、緑地を追われ、カラスに追われてここにやってきたんでしょうか?
とはいえ、昨年は、雛の巣立ち時期にカラスが巣にしている戸袋を伺いに近くにやってくるようになりました。直接目撃したわけではないのですが、雛が全部無事に巣立ったわけではなさそうです。
今年は、、、どうなることやら?

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ツバメの巣

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少し前だが、高速道路(東北自動車道)の某サービスエリアにて。
トイレ入り口には他にも何箇所かツバメの巣がありました。

ツバメはヒトの懐に飛び込むことでカラスなどの天敵から巣や雛を守っていると言われています。まさにサービスエリアは24時間営業。ヒトの目も絶えないでしょうし。それに明かりに集まる虫で夜もヒナに給餌できるし。今年もたくさんのヒナが育ちますように。

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キジバト

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庭にやってきたキジバト。目がかあいい。

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サンコウチョウの尾羽

毎年見に行っている場所でサンコウチョウに今年も出会えました。雄だったのですが、巣についた後姿だったので、白いお尻とピンと立てた長い尾羽が見えただけでした。コバルトブルーのアイリングとくちばしは残念ながら。

その直後、オークションで写真のフィギアを見つけてしまって衝動買い。こっちは雌だけど。
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フィギアのサンコウチョウの尾羽、良く見るとたわんでいます。私が見た実物の雄は、尾羽が棒のようにピンと立っていました。
手元の図鑑を見てみる。山と渓谷社の「山渓カラー図鑑 日本の野鳥」479ページには、長い尾をたわませて巣につく雄の写真が。

巣に座ったとき尾羽がたわむかどうか、巣につく姿勢によるのでしょうか。それとも何らかの緊張状態が関係しているんでしょうか。

今年は大勢の(といっても山道だし、10名くらいの)ギャラリーのほか、ハシブトガラスが一羽近くにいました。
「珍鳥を探すときは鳥ではなく(鳥を見ている)ヒトを探せ」、というのが手っ取り早いのですが、この方法を習得したカラスがもしいるのだとしたら、鳥の巣ウォッチングは慎重にせねばと思いつつも、それにしても山道から丸見えだし、、、。
なにはともあれサンコウチョウの無事を祈るばかりです。

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